医療広告ガイドラインとは?
医療広告ガイドラインの概要
目次
- 1. 医療広告ガイドラインとは
- 基本的な考え方
- 医療広告の定義
- 2. 広告作成時に注意すべきポイント
- 禁止事項
- 可能事項
- 3. 限定解除
- 4. 遵守の重要性と違反時のリスク
- 5. 禁止広告に関連する具体的な事例
- 6. 広告を行う際の推奨事項
- 7. 特に注意すべきポイント
- 8. 最新のガイドライン更新に関する情報
- 9. 施設基準に関するホームページでの掲載義務
- 10. 参考サイト
1. 医療広告ガイドラインとは
基本的な考え方
- 医療広告は受け手に誤解を与えないように厳格な規制が必要。
- 厚生労働省が医療機関向けに提供する広告規制の指針。
医療広告の定義
- 医療施設(病院、クリニックなど)に関する広告。
- 広告対象条件:
- 患者の受診等を勧誘する意図(誘因性)がある。
例: 「今なら初診料無料キャンペーン!」という表現。 - 医療機関や医師の名称が特定可能(特定性)である。
例: 「○○クリニックで最新の美容治療を!」という表現。
- 患者の受診等を勧誘する意図(誘因性)がある。
2. 広告作成時に注意すべきポイント
禁止事項
- 虚偽広告
医学的根拠のない内容。
例: 「すべての患者がこの治療で完治します」といった表現。 - 比較有料広告
他院と比較して優位性を主張。
例: 「県内No.1の治療実績!」という表現。 - 誇大広告
必要以上に誇張された内容。
例: 「厚生労働省が認定したクリニック!」(実際には認定制度が存在しない)。 - 患者の体験談
主観的な感想を広告に利用。
例: 「この治療で5キロ痩せました!」といった患者の声の掲載。 - 公序良俗に反する内容
卑猥な表現や暴力的な内容。
例: 「この治療を受けないとリスクが高まる」と脅迫的に受け取られる表現。 - その他品位を損ねる内容
過度な割引やキャンペーン。
例: 「今月限定!すべての治療が50%オフ!」
可能事項
- 法律で許可された内容。
例: 「診療時間」「所在地」「診療科目」「予約の有無」など。
3. 限定解除
一定の条件を満たせば広告可能となる内容あり。
- 例:
- 術前・術後の写真を掲載する場合、以下の情報が必要:
- 治療内容の詳細。
- 費用に関する情報。
- リスクや副作用についての説明。
- 術前・術後の写真を掲載する場合、以下の情報が必要:
4. 遵守の重要性と違反時のリスク
- 違反が発覚した場合の対応
- 行政指導: 「広告の内容を是正してください」との指導。
- 中止命令: 違反広告の掲載を停止する命令。
- 報告命令・立入検査: 広告内容や運用状況の調査。
- 罰則
- 刑事罰: 「6か月以下の懲役または30万円以下の罰金」。
- 信用問題: 「違反事例として公表され、医療機関の評判を損なう可能性」。
5. 禁止広告に関連する具体的な事例
- 虚偽広告の例
「この治療法で100%安全に完治します」。
「最新技術で副作用ゼロ!」(医学的根拠なし)。 - 比較有料広告の例
「○○クリニックより当院が選ばれる理由」など他院との比較。 - 誇大広告の例
「この治療法は奇跡の治療です!」という過剰な表現。
6. 広告を行う際の推奨事項
- 患者が求める正確な情報の提供
- 治療の具体的な流れを説明。
例: 「この治療法は3回の通院で完了します」。 - 標準的な治療費用の提示。
例: 「1回の施術費用: 50,000円(税込)」。
- 治療の具体的な流れを説明。
- 透明性の高い運用
- 問い合わせ窓口を設置し、患者の疑問に対応。
例: 「電話・メールでの問い合わせを24時間受け付けています」。
- 問い合わせ窓口を設置し、患者の疑問に対応。
7. 特に注意すべきポイント
- SNSやWeb広告の扱い
一般の広告に加え、SNS投稿や公式サイト上の情報も広告規制の対象。
例: Instagramに「当院なら必ず美しくなれます!」と記載しない。 - キャンペーン広告の扱い
過度に割引や特典を強調する表現は禁止。
例: 「初回無料!今だけ〇〇プレゼント」。
8. 最新のガイドライン更新に関する情報
- 改定の背景
- 規制対象が広がり、広告以外の誘引手段も含まれるように。
例: バナー広告や検索結果の上位表示など。
- 規制対象が広がり、広告以外の誘引手段も含まれるように。
- 今後の動向
「広告規制の強化により、SNSや口コミサイトの取り扱いにも注意が必要」。
9. 施設基準に関するホームページでの掲載義務
2021年4月の診療報酬改定に伴い、特定の施設基準を届け出た医療機関は、ホームページに以下の情報を掲載する義務があります。
- 施設基準に係る医師やスタッフの配置状況
- 設備や運営に関する情報
- 各種届出内容(特定の診療科や治療法に関する詳細)
また、掲載する際には以下の点に注意してください:
- 内容が正確かつ最新であること
- 患者が理解しやすい言葉を使用すること
- 必要に応じて厚生労働省や自治体の規定に従うこと
これらを守らない場合、指導や罰則が科される可能性があります。
10. 参考サイト
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